ポリアミンとは
ポリアミンは、全ての生物の細胞に含まれる物質で、生命活動の維持に欠かせないものです。代表的なポリアミンは、スペルミジン、スペルミン、プトレスシンです。
■ポリアミンの役割
- 細胞の正常な成長
- 細胞そのものの安定
- オートファジー活性に貢献
細胞に関わって、成長、安定など大変多くの機能がありますが、近年の研究でオートファジーの活性化に貢献することがわかってきました(ポリアミンの説明で、商品の説明ではありません)。
■私たちのポリアミン獲得経路は2つ
- 体内で合成
- 口から摂取して、腸管で吸収
ポリアミンは大豆やにんにくなどに含まれるアルギニンから、体内で生成されますが、生成される量は加齢とともに徐々に減っていきます。
一方、口からの摂取について、特にスペルミジン、スペルミンは胃で分解されることなく、腸管で吸収されやすい性質を持ちます。
つまり、ポリアミンを食品を口から摂取することは、加齢による生成される量の減少を補うことができると考えられます。
■ポリアミンが含まれる食品
下記は、食品1gあたりに含まれるポリアミン量をグラフにしたものです。このグラフでは小麦胚芽が、スペルミン、スペルミジンの含有率も高く、最も量が多いです。しかし、小麦胚芽は通常、菓子生地に混ぜ合わせて食べるなど、小麦胚芽だけをたくさん食べることは難しいかもしれません。
このグラフにはないのですが、おすすめは、納豆です。納豆は1パックあたり30〜40gくらいですから多めに摂取することができます。昔から「納豆が体にいい」というのはポリアミン摂取、オートファジー活性化という点からも理にかなっていると言えるでしょう。
(参考 農林水産省 日本醸造協会誌「食品中のアミン類について」2019年5月)